白石宿
しろいししゆく
奥州街道の宿駅で、仙台藩南境から第三宿、片倉氏の居城白石城の城下町の核をなし、六ヵ町で構成される。北の宮宿(現刈田郡蔵王町)へ一里二二町二〇間、南の斎川宿へ一里一五町四〇間。枝道の通称米沢街道が西の鉢森峠を越えて小原村下戸沢宿に、角田街道は東部の角田本郷に通じた。仙台藩の伝馬制度はすでに慶長(一五九六―一六一五)初年に始まった。片倉氏領内でも同一六年七月六日の片倉景綱普請役申付状(伊達家文書)に、同一一年「御あらため人数弐百拾九人、此内、五拾五人御伝馬、江戸御詰夫、かい道抑番に相引申候」とあり、伝馬制が行われていた。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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