白酒黒酒(読み)しろきくろき

改訂新版 世界大百科事典 「白酒黒酒」の意味・わかりやすい解説

白酒・黒酒 (しろきくろき)

新嘗祭(にいなめさい),大嘗祭(だいじょうさい)に供する酒のこと。白酒は,醸したままの原酒をこしたもので,色が白いためこの名がある。黒酒は,この白酒にさらに久佐木(くさき)の灰を加えてつくったもの。大嘗祭においては,斎場院の中に設けられた白酒殿白木をもって構える),黒酒殿黒木をもって構える)でそれぞれ作られる。《延喜式》の定めによれば造酒司によって,それぞれ1斗7升8合5勺ずつ醸造された。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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