(読み)シュン

精選版 日本国語大辞典 「皴」の意味・読み・例文・類語

しゅん【皴】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 皮膚がたるんで寄るしわ。
    1. [初出の実例]「麻の葉のやうな皴(シュン)のある鞍馬の」(出典:青年(1910‐11)〈森鴎外〉四)
    2. [その他の文献]〔玉篇‐皮部〕
  3. ひびあかぎれ。〔梁書‐武帝紀・下〕
  4. 画法の一つ。山石などのひだを描くこと。皴法(しゅんぽう)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「皴」の読み・字形・画数・意味


12画

[字音] シュン
[字訓] しわ・あかぎれ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(しゅん)。〔説文新附〕三下に「皮の細するなり」とあって、しわをいう。皴裂とはあかぎれの類をいう。皴法は山石のひだを画く技法。胡皴(こしゆん)は牛のくびのたれ皮。

[訓義]
1. しわ。
2. あかぎれ、ひび。

[古辞書の訓]
名義抄〕皴 フクレ・ヒハル・シワ・シバム 〔立〕皴 ヒキ 〔字鏡集〕皴 フクル・フルフ・ヒハル・ヒヒ・シバム・チル・シワ・アカカリ・カシカム

[熟語]
皴渇皴皺皴節皴染皴剝皴皮皴劈・皴法皴理・皴裂
[下接語]
削皴・凍皴・風皴・面皴・

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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