盗人上戸(読み)ヌスビトジョウゴ

デジタル大辞泉 「盗人上戸」の意味・読み・例文・類語

ぬすびと‐じょうご〔‐ジヤウゴ〕【盗人上戸】

酒も甘い物も好む人。両刀遣い
酒を多量に飲んでも顔やようすに酔いの現れないこと。また、その人。
当飲はげに―」〈読・八犬伝・三〉
[類語](1両刀遣い雨風辛党左党左利き上戸甘党右党甘口

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「盗人上戸」の意味・読み・例文・類語

ぬすびと‐じょうご‥ジャウゴ【盗人上戸】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 酒もよくたしなみ、甘い物もよく好む人。両刀使い。
  3. 自分で金を出さずに大酒を飲むこと。また、大酒を飲み耽溺すること。また、その人。
    1. [初出の実例]「五倫の道に背きても、酒を愛して身を亡す者あり、則これを名づけて盗人(ヌスビト)上戸とはいふなり」(出典滑稽本・古朽木(1780)二)
  4. 酒を多量に飲んでも顔色様子に酔いがあらわれないこと。また、その人。そら上戸。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android