盛上(読み)もりあがり

精選版 日本国語大辞典 「盛上」の意味・読み・例文・類語

もり‐あがり【盛上】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 盛り上がること。また、高く盛り上がった部分
    1. [初出の実例]「そのわずかな水平線上のもり上りを」(出典:地平線上の幻想曲(1948)〈佐々木基一〉)
  3. 気持勢いが高まること。また、劇、小説などの展開の中にあって、一段興趣が高まること。また、そういう部分。
    1. [初出の実例]「創作意欲のこのような盛りあがりに加えて」(出典:漱石・鴎外・竜之介(1954)〈荒正人〉)

もり‐あげ【盛上】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 盛り上げること。また、そのもの。
    1. [初出の実例]「この作品の最後の盛上げともいうべきものに」(出典:求める神 語らぬ神(1949)〈中野好夫〉)
  3. 日本画で、盛り上げ彩色をいう。油絵では、ナイフなどで、絵の具を厚く重ねて塗ること。〔和英語林集成再版)(1872)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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