盤屈(読み)バンクツ

デジタル大辞泉 「盤屈」の意味・読み・例文・類語

ばん‐くつ【盤屈/×蟠屈】

[名](スル)《「はんくつ」とも》まがりくねること。
古松の―したる盆栽あり」〈鉄腸花間鶯

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精選版 日本国語大辞典 「盤屈」の意味・読み・例文・類語

ばん‐くつ【盤屈・蟠屈】

  1. 〘 名詞 〙
  2. まがりくねること。屈曲。
    1. [初出の実例]「孤松盤屈薜蘿枝、貞節苦寒霜雪知」(出典:文華秀麗集(818)下・奉和代神泉古松傷衰歌〈仲雄王〉)
    2. 「古松の蟠屈(バンクツ)したる盆栽あり」(出典:花間鶯(1887‐88)〈末広鉄腸〉下)
    3. [その他の文献]〔駱賓王‐浮槎詩序〕
  3. 気持や考えが心の中にわだかまっていること。鬱屈
    1. [初出の実例]「四十余年道路塵、満胸蟠屈大経綸」(出典:星巖集‐戊集(1841)玉池生後集・三吊詩)
    2. 「其の底深く蟠屈せる汎神主義、多神主義、其の他幾多の悪因縁」(出典:黒谷の上人(1911)〈植村正久〉)

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普及版 字通 「盤屈」の読み・字形・画数・意味

【盤屈】ばんくつ

まがりくねる。唐・李公佐南柯太守伝を窮め、東に去ること餘、古根盤屈し、(りゆうき)の(ごと)し。

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