目木(読み)メギ

デジタル大辞泉 「目木」の意味・読み・例文・類語

め‐ぎ【目木/小蘗】

メギ科の落葉低木。山地に生え、枝に縦にりょうがあり、鋭いとげをもつ。葉は小さく倒卵形。4、5月ごろ、小さい黄白色の6弁花が下向きに咲き、晩秋楕円形の赤くつやのある実を結ぶ。枝葉などをせんじて目薬とする。ことりとまらず。よろいどおし。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「目木」の意味・読み・例文・類語

め‐ぎ【目木】

  1. 〘 名詞 〙 メギ科の落葉小低木。本州の関東以西、四国、九州の山野に生える。高さ約二メートル。枝に刺があり、前年の枝にみぞがある。花枝の葉は全縁で、葉身は倒卵形または楕円形で長さ一~三センチメートル。四月、淡黄色の小さな五弁花が下向きに咲く。雄しべに触れると動く。果実は長さ約一センチメートルの長楕円形で赤く熟す。木部は健胃薬や黄色染料に使う。枝・葉の煎汁を洗眼薬に使ったところからの名。漢名に小檗をあてる。ことりとまらず。よろいどおし。めぐい。〔名語記(1275)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

動植物名よみかた辞典 普及版 「目木」の解説

目木 (メギ・メキ)

学名Berberis thunbergii
植物。メギ科の落葉小低木,園芸植物,薬用植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android