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直腸粘膜脱症候群 ちょくちょうねんまくだつしょうこうぐん

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家庭医学館の解説

ちょくちょうねんまくだつしょうこうぐん【直腸粘膜脱症候群】

 直腸粘膜脱症候群は孤立性潰瘍症候群(こりつせいかいようしょうこうぐん)、深在嚢胞性大腸炎(しんざいのうほうせいだいちょうえん)と同義語と考えられます。
 症状は、粘血(ねんけつ)が出たり、直腸の表面をおおっている粘膜が脱出したり、直腸肛門部(こうもんぶ)に痛みがあったりします。また、便秘(べんぴ)、下痢(げり)、排便回数の増加などもみられます。
 なかでも特徴的なのは、排便時に便がすっきり出きらない感じがあることで、そのため、患者さんは長く、しかも強くいきんだり、指を肛門(こうもん)内に入れて便を出したりします。
 直腸粘膜脱症候群の病状はたいへん多彩で、1つあるいは多くの潰瘍(かいよう)ができたり、潰瘍はないものの、ぶつぶつした粘膜になってわずかに盛り上がったりポリープ状に隆起(りゅうき)したものができたりします。
 とくにポリープ状の隆起は、肉眼では直腸の腺腫(せんしゅ)やがんとの区別が難しいことがあります。このような場合は、症状の観察とともに、病変部の一部をとって顕微鏡で調べる組織検査を行なって診断します。
 この病気の原因は、先天的形態異常説、炎症性腸疾患説、虚血性(きょけつせい)腸疾患説、機械的刺激説などさまざまの説があります。しかし、直腸粘膜脱(ちょくちょうねんまくだつ)がかなり多くみられること、長時間トイレでいきむ習慣がある人に多いことから、直腸粘膜が排便時のいきみによって脱出をくり返していると、その機械的刺激が原因となって潰瘍、ただれ、ポリープ状の隆起をおこすのではないかという説が有力になっています。
 治療のポイントは排便の習慣を変えることです。
 大きなポリープ状の隆起ができた場合は切除して症状を改善します。

出典|小学館
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