相声(読み)しょうせい(その他表記)xiàng shēng

改訂新版 世界大百科事典 「相声」の意味・わかりやすい解説

相声 (しょうせい)
xiàng shēng

中国,北京に起源をもつ軽口話芸。120年ほどの歴史をもつ。声帯模写がもとなので像声とも書くという。人数により単口(落語),対口(漫才),群口(3人以上のもの)に分かれる。どれも一貫した内容を持つ。単口は今日まれで対口が圧倒的。芸は早口言葉,リズミカル朗誦方言,一気呵成につらねる口技のほか,機知にとんだ即興詩や,声帯模写,芝居唄,俗曲,手品武術の型など色ものの要素も含む。鼻祖とされる朱少文は京劇道化出身だが,劇作もした教養人で,対口は彼に始まるといわれる。民国以後,笑話大王と称された李徳揚あたりから小屋に入った。他方,清朝旗人には寄席芸のたぐいを王侯の屋敷でする風習があり,玄人になったものもいた。彼らの作をも参考に李徳揚の弟子の単口の名人張寿臣は優秀な作を残している。解放前は客をひく猥褻な内容も多かったが,現在では重要な庶民教育と目され,著名な侯宝林などは政府の要職にある。
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普及版 字通 「相声」の読み・字形・画数・意味

【相声】そうせい

声色

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