玄人(読み)クロウト

デジタル大辞泉 「玄人」の意味・読み・例文・類語

くろ‐うと【玄人】

技芸などに熟達した人。ある一つの事を職業専門としている人。専門家くろと。「玄人と思わせる包丁さばき」⇔素人しろうと
芸者・ホステスなど、水商売女性。くろと。⇔素人しろうと
[類語]専門家本職・熟練者・プロスペシャリストエキスパートゼネラリストセミプロプロフェッショナルたくみ名人達人達者名手巨星巨匠名匠名工大家たいか権威腕利き腕達者第一人者仕事師遣り手敏腕素人しろうと離れ玄人くろうとはだし神業かみわざベテランオーソリティーソムリエスキルドワーカーマイスタープロパー

くろ‐と【人】

くろうと」に同じ。
「どうも、しかしあれァ、―らしいな」〈里見弴・今年竹〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「玄人」の意味・読み・例文・類語

くろ‐うと【玄人・黒人】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 技芸などに深く熟達した人。あるいは、一つのことを職業、専門としている人。専門家。くろと。⇔素人(しろうと)
    1. [初出の実例]「能(よ)穿鑿(せんさく)して学ぶ者は、黒人に劣らぬ者多し」(出典随筆・後はむかし物語(1803))
  3. 芸妓娼婦など商売女をいう語。くろと。⇔素人(しろうと)
    1. [初出の実例]「或は黒人(クロウト)上りかとも思ってみたが」(出典:平凡(1907)〈二葉亭四迷五一)

くろ‐と【玄人・黒人】

  1. 〘 名詞 〙
  2. くろうと(玄人)
    1. [初出の実例]「団蔵が役を親榊山で見たら面白かろとはしろとの評判、くろとの幕のうちさしてかはりもないものなり」(出典:浮世草子・諸道聴耳世間猿(1766)四)
  3. くろうと(玄人)
    1. [初出の実例]「白人(しろと)といへ共内証はすさまじき黒人(クロト)にて、白人らしき顔をして客を謀(たばかる)といふ義理也」(出典:浮世草子傾城禁短気(1711)二)

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普及版 字通 「玄人」の読み・字形・画数・意味

【玄人】げんじん

道術者。

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