真人間(読み)マニンゲン

デジタル大辞泉 「真人間」の意味・読み・例文・類語

ま‐にんげん【真人間】

まじめで正しい生き方をしている人間。まともな人。「更生して真人間になる」
[類語]善人善玉お人好し好人物正直者人格者い子馬鹿正直おめでたい人がめでたい能天気朴直愚直

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「真人間」の意味・読み・例文・類語

ま‐にんげん【真人間】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 人の道にはずれない、正しい生き方をしている人。まともな人間。
    1. [初出の実例]「只今よりま人間に成て孝行つくす合点なれ共」(出典:浄瑠璃・女殺油地獄(1721)下)
  3. まじめ一方の人。堅物(かたぶつ)
    1. [初出の実例]「真人間去った女房の傘も干し」(出典:雑俳・折句杖(1796))

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世界大百科事典(旧版)内の真人間の言及

【ラング】より

…にもかかわらず,ヒトラーとともに《ニーベルンゲン》を激賞するゲッベルスに,宣伝省映画局長への就任を懇望されたラングは,ユダヤ人である自分を利用しようとする魂胆を察知してフランスへのがれ,《リリオム》(1933)をつくったのちアメリカへ渡った。 35年,ドイツ人亡命者として市民権をあたえられ,アメリカ民主主義の汚点である私刑(リンチ)の問題を中心に,アメリカ社会の矛盾や非情さを告発した三部作,《激怒》(1936),《暗黒街の弾痕》(1937),《真人間》(1938)をはじめ,西部劇(《地獄への逆襲》1940,《西部魂》1941,《無頼の谷》1952)やスリラー(《死刑執行人もまた死す》1942,《飾窓の女》1944,《外套と短剣》1946,《復讐は俺に任せろ》1953,等々)をふくめて《口紅殺人事件》(1956)にいたるまで,しばしば〈妥協〉をしいられながらも20本あまりの映画を撮って,〈亡命映画人〉としてハリウッドに足跡を残した。58年にヨーロッパへもどり,第1部《王城の掟》と第2部《情炎の砂漠》からなる二部作の冒険スペクタクル《大いなる神秘》(1959)を撮るが,それにつづく西独・仏・伊合作映画《怪人マブゼ博士》(1960)が最後の監督作品となった。…

※「真人間」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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