(読み)マナカブラ

デジタル大辞泉 「眶」の意味・読み・例文・類語

ま‐な‐かぶら【×眶】

まかぶら」に同じ。
小男の―を痛く突きたりければ」〈今昔・二九・三〇〉

ま‐かぶら【×眶】

目の周囲。また、まぶた。まなかぶら。
「色は…青白にて、―くぼく」〈宇治拾遺一一

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精選版 日本国語大辞典 「眶」の意味・読み・例文・類語

ま‐な‐かぶら【眶】

  1. 〘 名詞 〙 ( 目の被(かぶり)の意 ) 目の上下の縁。目のふち目縁(まぶち)。まかぶら。〔十巻本和名抄(934頃)〕

眶の補助注記

「かぶら」の語源については、「かぶつち(頭槌)」などと関連させ、「頭」の意と考える説もある。そうであれば本来は「目頭」の意であったものが、変化したということになる。


ま‐かぶら【眶】

  1. 〘 名詞 〙 目の周囲。眉のあたり。まぶち。まなかぶら。
    1. [初出の実例]「まかぶらくぼく、鼻のあざやかに高く赤し」(出典:宇治拾遺物語(1221頃)一一)

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