瞿然(読み)クゼン

デジタル大辞泉 「瞿然」の意味・読み・例文・類語

く‐ぜん【×瞿然】

[ト・タル][文][形動タリ]驚いて見るさま。驚いて顔色を変えるさま。
「―として悟りたまえりとなり」〈露伴運命

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精選版 日本国語大辞典 「瞿然」の意味・読み・例文・類語

く‐ぜん【瞿然】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 驚いて見るさま。驚いて顔色を変えるさま。
    1. [初出の実例]「先帝之玩好、遺在篋笥、追感瞿然、謹以奉献」(出典正倉院文書‐天平宝字二年(758)六月一日・東大寺献物帳)
    2. 「わたくしは始て読んで瞿然(クゼン)とした」(出典:伊沢蘭軒(1916‐17)〈森鴎外〉一八〇)
    3. [その他の文献]〔礼記‐檀弓上〕

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普及版 字通 「瞿然」の読み・字形・画数・意味

【瞿然】くぜん

驚いて自失するようなさまをいう。〔礼記、檀弓上〕曾子疾に寢(い)ねて(へい)なり。~子、隅坐して燭を執る。子曰くにして(くわん)(美麗)たるは、大夫の簀(さく)(牀)かと。~曾子之れを聞き、瞿然として曰く、呼(ああ)と。~擧げ扶けて之れを易(か)へしむ。

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