矢井村(読み)やいむら

日本歴史地名大系 「矢井村」の解説

矢井村
やいむら

[現在地名]吉舎町矢井

敷地しきじ村の東南山間の谷々に分れて位置する山村。「屋井」の字をあてる文書も多い。元和五年(一六一九)の備後国知行帳は「屋井村」として高二一四・七五六石を記す。同六年八月一日付の伊勢神宮御師椿叟大夫宛浅野長晟の寄進状(「双三郡誌」所収)に「備後国三谷郡之内仁賀村屋井村両所ニ高三百石可有知行候」とあり、仁賀にか(現三良坂町)とともに村高の一部が伊勢神宮領にあてられていた。


矢井村
やいむら

[現在地名]岡山市矢井

浅川あさかわ村の西、大日幡おおひばた山の北西にあり、集落みや(三八メートル)の南麓を占める。慶長一〇年(一六〇五)の備前国高物成帳(備陽記)福岡ふくおか庄に屋井村とあり、寛永備前国絵図では高二六七石。「備陽記」によると田畠一七町三反余、家数五三・人数三〇三。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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