や‐ぎり【矢切】
- 〘 名詞 〙 ( 「やきり」とも )
- ① 飛んでくる矢を切り払うこと。
- [初出の実例]「あがる矢をばついくぐり、〈略〉むかってくるをば長刀できっておとす。〈略〉矢きりの但馬とはいはれけれ」(出典:平家物語(13C前)四)
- ② 飛んでくる矢を防ぐための木の盾。〔日葡辞書(1603‐04)〕
- ③ 人の侵入を防ぐために、塀の上などに、先のとがったものを並べたもの。忍び返し。
- [初出の実例]「真田、城のやきりに、たちあがり」(出典:仮名草子・大坂物語(古活字版第一種)(1615頃))
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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矢切
やぎり
千葉県北西部、江戸川沿岸に位置する松戸市(まつどし)の一地区。明治初期から栽培され始めたネギを中心に近郊野菜生産が盛んである。伊藤左千夫(さちお)の『野菊の墓』の舞台でもあり、下矢切の西蓮寺に文学碑がある。下矢切には対岸の東京都葛飾(かつしか)区柴又(しばまた)と結ぶ矢切の渡しがあり、休日には行楽に利用されている。
[山村順次]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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