矢吹宿(読み)やぶきしゆく

日本歴史地名大系 「矢吹宿」の解説

矢吹宿
やぶきしゆく

[現在地名]矢吹町本町・中町

奥州道中の宿場で南側入口に愛宕神社がある。「白河風土記」によると古くから人家が散在していたが、天正六年(一五七八)に整備され南北五町一四間、戸数六七軒の矢吹宿となった。同一八年町割が行われ、六町五三間としだいに人家が増え、本陣脇本陣・旅籠などが立並び、「金草鞋」「諸国道中商人鑑」にその繁栄ぶりがうかがえる。慶長期(一五九六―一六一五)のものと推定される蒲生氏の安堵状(石川家文書)によれば、織部が問屋役をかすめ取ったので、以前から問屋役を勤める宗左右衛門と半分ずつ勤めるよう申渡している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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