知念市(読み)ちねんし

日本歴史地名大系 「知念市」の解説

知念市
ちねんし

一九四五年(昭和二〇年)―四六年、米軍政府の発表した地方行政緊急措置要綱で制定された沖縄島南部の住民収容地区名。四五年六月から中頭郡浦添うらそえ(現浦添市)西原にしはら(現西原町)宜野湾ぎのわん(現宜野湾市)のほか、島尻郡および首里那覇からの避難民玉城たまぐすく百名ひやくな仲村渠なかんだかり、知念村志喜屋しきや山里やまざと具志堅ぐしけん知念ちねん久手堅くでけんに収容された。同年九月に市制施行、市会議員と市長選挙が行われ、市長に親川栄蔵が就任、市議会議員一五名が選出された。行政区は玉城村百名区、知念村志喜屋区・山里区・具志堅区・知念区・久手堅区の六区とされ、各区には青空教室の学校も設置された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android