こちん(読み)コチン

デジタル大辞泉の解説

こちん

[副]
かたい物が軽く触れ合ったときの音、また、そのさまを表す語。「こちんと何かが窓ガラスに当たった」
冷たく固まっているさま。また、かたく動きのないさま。
「いつも必ず肚(はら)の底で―と小さく片づけられていた我執が」〈里見弴多情仏心

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大辞林 第三版の解説

こちん

( 副 )
(多く「と」を伴って)
硬い物どうしが軽く当たって出す音を表す語。
他人の言動に抵抗を感じるさま。 「非難がましい言い方に-ときた」
かたく凝り固まっているさま。 「底の方に暗い悲哀が-と澱んでゐるばかり/或る女 武郎

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

こちん

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① かたく凝固するさま、また、冷たくこりかたまるさまを表わす語。
或る女(1919)〈有島武郎〉前「底の方に暗い悲哀がこちんと澱んでゐるばかりだった」
② 固いもの、固く冷たいものにぶつかったときの音を表わす語。
※くれなゐ(1936)〈佐多稲子〉三「薄情な表情を見て、明子はこちん、と突き当るものを感じたのだが」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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