石州府古墳群(読み)せきしよこふんぐん

日本歴史地名大系 「石州府古墳群」の解説

石州府古墳群
せきしよこふんぐん

[現在地名]米子市石州府

大山西麓の標高一〇〇メートルから七〇メートルの丘陵扇状地上に分布する古墳群の総称。古墳群は丘陵上の約四〇基と扇状地の約七二基の二群に大別され、前者が古墳時代前期・中期後者が古墳時代後期の築造と考えられる。

昭和六〇年(一九八五)に中国横断自動車道岡山―米子線の建設に伴って、丘陵上の二九号墳が発掘調査され、獣帯鏡が一面発見された。また同六一年から六二年にかけて富士通工場用地の開発に伴い扇状地の古墳群が事前調査され、前方後円墳二基・方墳八基・円墳五〇基のほか多数の石棺墓・石蓋土壙墓が発掘された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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