20世紀日本人名事典 「石本秀雄」の解説
石本 秀雄
イシモト ヒデオ
昭和期の洋画家 日展参与;佐賀大名誉教授。
- 生年
- 明治41(1908)年12月8日
- 没年
- 昭和61(1986)年3月9日
- 出生地
- 長崎市
- 学歴〔年〕
- 東京美術学校図画師範科〔昭和6年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 日展朝倉賞〔昭和26年〕「画家の家族」,日展菊華賞〔昭和35年〕「対話」,日展会員賞〔昭和53年〕「花咲く熔岩帯」,西日本文化賞〔昭和54年〕,紺綬褒章〔昭和55年〕,勲三等旭日中綬章〔昭和56年〕
- 経歴
- 昭和9年、帝展初入選。昭和25年から佐賀大学教授。教育学部に高校美術教員養成のための特設美術科を創設することに尽力。28年同科開設と同時に主任教授となり、半生を美術教育、美術家養成にささげた。美術教育を中心とする社会文化活動の功績で54年に西日本文化賞を受賞。また26年、佐賀県美術展の開設に奔走。佐賀県文化会議を創設して初代会長、42年から佐賀県美術協会理事長を務めた。洋画家としては26年日展特選・朝倉賞、38年日展会員、53年には制定後初の日展会員賞を受賞。アカデミックな写実を基本としながらも、力強く素早いタッチの人物画や風景画を描き、鳥観的構図でとらえた長崎や鹿児島風景は、よく知られていた。東光会理事。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報