石瀬(読み)いわせ

精選版 日本国語大辞典 「石瀬」の意味・読み・例文・類語

いわ‐せいは‥【石瀬・岩瀬】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 石や岩のたくさんある川の浅瀬、または急流。
    1. [初出の実例]「直(ただ)に行かずこゆ巨勢道(こせぢ)から石瀬(いはせ)踏み求めそあが来し恋ひてすべなみ」(出典万葉集(8C後)一三・三三二〇)
  2. [ 2 ] ( 岩瀬 ) 福島県の中南部の郡。阿武隈川、釈迦堂川流域の山間地。古くは、磐瀬・石瀬・石背とも書いた。→石背(いわせ)

せき‐らい【石瀬】

  1. 〘 名詞 〙 川が浅くなっていて流れの速い所。はやせ。
    1. [初出の実例]「石瀬巖湾。風調弾箏峡之曲」(出典:本朝文粋(1060頃)八・水樹多佳趣詩序〈大江匡衡〉)
    2. [その他の文献]〔楚辞‐九歌・湘君〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「石瀬」の読み・字形・画数・意味

【石瀬】せきらい

早瀬。石湍。〔楚辞九歌湘君〕石は淺淺(せんせん)たり 飛(へんぺん)たり

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