石炭成因論(読み)せきたんせいいんろん

最新 地学事典 「石炭成因論」の解説

せきたんせいいんろん
石炭成因論

theory on the origin of coal

石炭成因をめぐる理論。石炭は植物質と鉱物質とから構成され,一次的堆積環境と二次的変成作用の差異と程度によって炭質に変化を生む。その過程は原植物の堆積形式(流移堆積か原地形成か),水中での泥炭化,地中での加圧に伴う石炭化などの作用に分けて考えられている。原植物の差異は地質時代の違いによって差があり,古生代の隠花植物,中生代の隠花植物と裸子植物,新生代の被子植物と裸子植物はおのおの石炭構成の主要素となる。泥炭化作用の過程ではバクテリアの作用が考えられており,その地域差が植物質の分解・酸化の差に現れ,さらにその後の作用にまで影響を与えるという論もある。石炭が層として形成されるのは,盆地地盤の沈降と植物の堆積速度とが関連し,常に水面直下における植物相の堆積が行われたときで,海退と海進の一時期に主として淡水成層として示される。炭化度には種々の条件が考えられ,続成作用を主として考えるときは,地質時代の古いほうほど無煙炭・高度瀝青炭が多く,新しいほうには褐炭が多い。しかし,石炭化作用にはその他の要因が加わり,単純ではない。

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参照項目:石炭化作用

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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