石神問答(読み)いしがみもんどう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「石神問答」の意味・わかりやすい解説

石神問答
いしがみもんどう

柳田国男著書。 1910年刊,41年,序を付して再刊。日本民俗学の先駆的著書。日本にみられる各種の石神 (道祖神,赤口神,ミサキ,荒神,象頭神など) についての考察を,著者山中笑伊能嘉矩白鳥庫吉喜田貞吉,佐々木繁らとの間にかわした書簡もとに編集したもの。

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世界大百科事典(旧版)内の石神問答の言及

【道祖神】より

…道祖神は古くから,道先案内者である猿田彦はじめ境にまつられることが多い地蔵,庚申,荒神,地神,子安神,金精神,姥神などと習合して複雑な信仰形態をもつにいたり,また名称も勝軍神,遮軍神,守公神,塞神,幸神,岐神,石神(しやくじん)などさまざまに分化している。このことについては,柳田国男の《石神(いしがみ)問答》(1910)が詳しく論じている。 奈良~平安時代には御霊(ごりよう)信仰や行疫神の信仰が盛んになり,国境や都の四隅に岐神や衢神(ちまたのかみ)などの境の神をまつって道饗祭や疫神祭が行われた。…

※「石神問答」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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