石蜜(読み)せきみつ

精選版 日本国語大辞典 「石蜜」の意味・読み・例文・類語

せき‐みつ【石蜜】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 氷砂糖
    1. [初出の実例]「石蜜〈煎練沙糖之〉一名沙餠〈出蘇敬注〉唐」(出典本草和名(918頃))
    2. [その他の文献]〔本草綱目‐果部・石蜜・集解〕
  3. ミツバチが、岩間に貯えた蜜。〔本草綱目虫部蜂蜜釈名

いし‐みつ【石蜜】

  1. 〘 名詞 〙 蜂蜜(はちみつ)一種
    1. [初出の実例]「蜂蜜〈略〉石蜜は高山岩石の間に作之。其蜂、常の蜜蜂に異り、黒色にして似虻日本も処々有之」(出典:大和本草(1709)一四)

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普及版 字通 「石蜜」の読み・字形・画数・意味

【石蜜】せきみつ

氷砂糖。

字通「石」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の石蜜の言及

【砂糖】より

…【川北 稔】
【日本人と砂糖】
 日本に初めて砂糖が伝えられたのは,754年(天平勝宝6)に来朝した鑑真(がんじん)によってであるとされることが多い。それは鑑真の第1次渡航のさいの積荷の中に〈石蜜〉〈蔗糖〉の名が見えるためで,この石蜜を氷砂糖とする説も多い。しかし,鑑真の渡航は難破,遭難をくり返したすえ,6度目にやっと成功したもので,最後の航海時にもそれらを積んでいたかどうかは不明である。…

※「石蜜」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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