20世紀日本人名事典 「石黒敬七」の解説
石黒 敬七
イシグロ ケイシチ
- 生年
- 明治30(1897)年8月10日
- 没年
- 昭和49(1974)年10月1日
- 出生地
- 新潟県柏崎市
- 学歴〔年〕
- 早稲田大学政治経済学部〔大正11年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- レジオン・ド・ヌール勲章
- 経歴
- 18歳で講道館に入り、大正13年渡仏。昭和8年に帰国するまでの間、パリを中心にイギリス、エジプト、ドイツ、イタリア等を訪れ柔道の紹介と指導にあたった。21年講道館8段。得意技は小内刈、釣込腰、特に空気投は代表的妙技。絵、文筆にも秀で独特なユーモアをもった随筆家としても知られ、戦後のNHKラジオの人気番組「とんち教室」にレギュラー出演して活躍、雑学博士ぶりはこの種の番組を定着させた。ほかに古物蒐集でも名を高め、その成果として35年「写された幕末」を刊行。ほかに「巴里雀」「蚤の市」などの著書がある。没後10年、カメラ・古時計など2万3000点のコレクションを集め、郷里柏崎市の農林漁業館に“とんちン館”が設立された。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報