砂頭(読み)サトウ

精選版 日本国語大辞典 「砂頭」の意味・読み・例文・類語

さ‐とう【砂頭・沙頭】

  1. 〘 名詞 〙 砂浜。海岸河原の砂の上。しゃとう。
    1. [初出の実例]「沙頭に印を刻む鴎の遊ぶ処 水底に書を模す雁の度る時〈大江朝綱〉」(出典:和漢朗詠集(1018頃)下)
    2. 「沙頭(サトウ)に印を刻む鴎、澳(おき)のしら洲にすだく浜千鳥の外は」(出典:高野本平家(13C前)三)
    3. [その他の文献]〔庾信‐春賦〕

しゃ‐とう【砂頭・沙頭】

  1. 〘 名詞 〙 砂のある所。海岸や河原の砂の上。砂浜。さとう。
    1. [初出の実例]「沙頭(シャトウ)路狭きに、浪打涯(なみうちぎは)まで逆木(さかもぎ)を繁く引懸て」(出典:太平記(14C後)一〇)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む