破銭(読み)われぜに

精選版 日本国語大辞典 「破銭」の意味・読み・例文・類語

われ‐ぜに【破銭】

〘名〙 欠けたりひびのはいったりした銭。室町時代には悪銭一種として撰銭(えりぜに)対象になった。われ。
日本紀略‐永観二年(984)一一月二八日「又被破銭并停止格後庄園

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

山川 日本史小辞典 改訂新版 「破銭」の解説

破銭
われぜに

割銭とも。中世~近世初頭の悪銭の一種。中国銭などが割れたもの,あるいは割れ目が入ったもの。破損程度によって通用価値は異なるが,1569年(永禄12)織田信長が発した撰銭令(えりぜにれい)では精銭(せいせん)の5分の1と定められた。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android