社中(読み)シャチュウ

デジタル大辞泉 「社中」の意味・読み・例文・類語

しゃ‐ちゅう【社中】

会社建物なか。また、会社の内部社内
組合結社などの仲間
邦楽などで、同門の仲間。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「社中」の意味・読み・例文・類語

しゃ‐ちゅう【社中】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 神社の境内。社(やしろ)の内。
    1. [初出の実例]「これも社中神さびて、木深き松の響き身に染み、言ふ由なし」(出典:筑紫道記(1480))
  3. 詩歌、邦楽などの同門。連中。
    1. [初出の実例]「応仁乱前社中衆なり慈照相信重あり」(出典:玉塵抄(1563)二八)
    2. 「予が仲氏は門人にてはなけれども、出席せらる。〈略〉『社中言合せ必ず参詣し玉へ』」(出典:随筆・孔雀楼筆記(1768)二)
    3. [その他の文献]〔呉師道‐李龍眠蓮社図詩〕
  4. 組合や結社などの仲間。
    1. [初出の実例]「堅田にも浦々より河役をとりて、社中に食ごとあり」(出典:本福寺跡書(1560頃))
  5. 会社の内。社内。
    1. [初出の実例]「商社社中の者かい取候趣」(出典:朝野新聞‐明治七年(1874)一二月二〇日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android