日本歴史地名大系 「祖谷山」の解説
祖谷山
いややま
- 徳島県:三好郡
- 祖谷山
現在の三好郡南部、近世の
〔中世〕
史料に登場するのは南北朝期からで、正平五年(一三五〇)七月二二日の粟野三位中将安堵状(菅生家文書)に祖山郷内菅生名がみえ、粟野三位中将が軍忠を賞して祖山郷内の本領菅生名を菅生左兵衛尉に安堵している。南北朝期、祖谷一帯には菅生・小野寺・渡辺・小川・落合・得善(国藤)・西山などのいわゆる山岳武士が割拠しており、南朝方として活動したとされる。同二一年七月四日の政氏預ケ状写(喜多文書)では祖山一族中に対して
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報