神座村(読み)かんざむら

日本歴史地名大系 「神座村」の解説

神座村
かんざむら

[現在地名]湖西市神座

梅田うめだ村の東、太田おおた川の支流神座川流域に位置する。永禄四年(一五六一)三月一〇日、今川氏真は石田次郎兵衛尉に神座の名田・山・屋敷・荒地を安堵し(「今川氏真判物写」三河国吉田名蹤綜録)、元亀三年(一五七二)三月一六日、小笠原氏助も同人に神座名田畠などの増分を与えている(「小笠原氏助書下写」豊田文書)

神座村
かんざむら

[現在地名]島田市神座

相賀おおか村の北、大井川左岸に面し、大部分山地。村名は北隅に、大井川の氾濫を防ぐ大井大明神(現大井神社)の祠があるのに由来するという(掛川誌稿)。当村郷士中野氏が慶長(一五九六―一六一五)頃、当村の新田開発を試みたが失敗し、遠州下長尾しもながお(現中川根町)に移ったという(中野家文書)。寛永一二年(一六三五)の山西領水野監物知行渡村之帳に神座村とみえ、高一〇六石余、田中藩領。慶安二年(一六四九)の駿河国高付(志太郡誌)によれば、田方三七石余・畑方六八石余、ほかに新田二石余。元禄郷帳では高一一〇石余。国立史料館本元禄郷帳では幕府領。延享三年(一七四六)村明細帳(北川家文書)によれば家数七三・人数三一八、年貢は金納で、小物成は鉄砲役二〇〇文。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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