精選版 日本国語大辞典 「神道夢想流」の意味・読み・例文・類語 しんとう‐むそうりゅうシンタウムサウリウ【神道夢想流】 〘 名詞 〙 杖術の流派の一つ。木曾義仲の手書(てかき)、大夫房覚明の後裔という夢想権之助勝吉が、筑前国(福岡県)の宝満山に籠り、神託により創始したと伝えられる。長さ四尺二寸一分(約一二八センチメートル)、径八分(約二センチメートル)の杖を用いる。福岡の黒田藩に伝わった。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
日本大百科全書(ニッポニカ) 「神道夢想流」の意味・わかりやすい解説 神道夢想流しんとうむそうりゅう 近世杖術(じょうじゅつ)の一流派で、今日の杖道の主導的役割を担っている。流祖は夢想権之助勝吉(むそうごんのすけかつよし)。木曽(きそ)の人で、初め神道流を学び、のち、諸国を遍歴し、筑前(ちくぜん)の宝満(ほうまん)山に至り、竈門(かまど)神社に参籠(さんろう)祈願し、満願の夜に、夢中に神託を受け、長さ4尺2寸1分(約128センチメートル)、径8分(約2.4センチメートル)の杖術を創案したという。やがて勝吉は、黒田藩に召し抱えられ、以来同藩の御留(おとめ)流として伝承され、幕末に及んだ。同流の形は表業12本以下、計64本から成り立っている。[渡邉一郎] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例