禁句(読み)キンク

精選版 日本国語大辞典 「禁句」の意味・読み・例文・類語

きん‐く【禁句】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 和歌、俳諧などで、使ってはならない語句。止め句。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「其座に禁句出来候はば、取りあへず早々に可付事肝要候」(出典:当風連歌秘事(1542))
  3. 他人の感情を害し不快にする言葉。人が忌みきらう言葉。また、いってはいけない言葉。遠慮すべき言葉。
    1. [初出の実例]「子貢は在右 子路在左と告ぐる也。其故坐中の人の為に禁句をいわせじとて也」(出典:足利本論語抄(16C)衛霊公第十五)
    2. 「送別会の席上では、外国語を一切禁句にし」(出典:春の城(1952)〈阿川弘之〉二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む