禁演落語(読み)キンエンラクゴ

デジタル大辞泉 「禁演落語」の意味・読み・例文・類語

きんえん‐らくご【禁演落語】

太平洋戦争開戦直前の昭和16年(1941)10月から昭和21年(1946)9月まで、時局にふさわしくないとして上演が自粛された落語。「明烏あけがらす」「居残り佐平次」など花柳界間男泥棒などを題材にした53演目。これらの台本浅草本法寺に建てられた「はなし塚」に納められた。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

共同通信ニュース用語解説 「禁演落語」の解説

禁演落語

講談落語協会(当時)の顧問野村無名庵のむら・むめいあんが中心となり、「時局柄ふさわしくない」として、遊郭に関したはなしや好色なはなしなど53種を選び、口演を禁止すると発表。1941年10月30日、東京・浅草の本法寺に「はなし塚」を建て、落語台本と扇子手拭いを埋めて葬った。

禁演落語の中には「明烏あけがらす」「五人回し」「木乃伊みいら取り」などの名作が数多く含まれる。

更新日:

出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android