精選版 日本国語大辞典 「禾本」の意味・読み・例文・類語 か‐ほんクヮ‥【禾本】 〘 名詞 〙 稲、麦、トウモロコシ、ススキなど、植物分類上で稲科の植物をいう語。〔生物学語彙(1884)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「禾本」の意味・わかりやすい解説 禾本かほんGramineae; grass イネ科植物をさす。英語の grassは本来このイネ科の草本だけをさす言葉で日本語の草,つまり木本に対する草本よりもずっと狭い意味である。イネ科の特徴は,一般に節があって中空の幹 (稈と呼ぶ。例外的にはトウモロコシのように中実のものもある) があり,線形の長い葉は平行脈で下半部は鞘をなし,葉鞘と葉身の境に膜状の葉舌がある。花は小穂と呼ばれる独特の構造をもち,この小穂がそれ自体小さな花の集りである。したがって花穂はこの小穂の集り,つまり花序の花序である。小穂には包穎,外花穎,内花穎などがあり,内花穎に包まれておしべとめしべがある。これが熟したものが穎果である。イネ科 (禾本科) には,イネ,ムギ,サトウキビ,トウモロコシなど最も重要な農作物が含まれる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by