私蓄(読み)シチク

デジタル大辞泉 「私蓄」の意味・読み・例文・類語

し‐ちく【私蓄】

個人的に財産をたくわえること。また、そのようにしてたくわえたもの。
富豪を脅して其の―を散ずる」〈鴎外大塩平八郎

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「私蓄」の意味・読み・例文・類語

し‐ちく【私蓄】

  1. 〘 名詞 〙 個人的に財物を所有したり、奉公人をやとったりすること。また、その物や人。私的なたくわえ。私財
    1. [初出の実例]「如是至宝不敢私蓄、敬上陛下、弗僭越耳」(出典元亨釈書(1322)上表)
    2. 「諸役人を誅し富豪を脅して其私蓄(シチク)を散ずるかの三つより外あるまい」(出典:大塩平八郎(1914)〈森鴎外〉五)
    3. [その他の文献]〔礼記‐内則〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「私蓄」の読み・字形・画数・意味

【私蓄】しちく

自分のたくわえ。〔礼記内則〕子は私無く、私無く、私無し。

字通「私」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android