私議(読み)シギ

デジタル大辞泉 「私議」の意味・読み・例文・類語

し‐ぎ【私議】

[名](スル)
自分一人の意見。個人的な意見。私見。「私議を建白する」
陰で批評すること。
英国に於いてすら、今の女皇万歳の後は云々と―する者ありと云う」〈福沢福翁百話

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精選版 日本国語大辞典 「私議」の意味・読み・例文・類語

し‐ぎ【私議】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ━する ) ひそかに批評すること。かげで、あれこれと悪口などを言うこと。
    1. [初出の実例]「転下何れの国に於ても裁判の官局にて下民の私議を恐れず著書の譏誚を憚からざるときは其吏人は所謂政府の器械なるものにて」(出典:西洋事情(1866‐70)〈福沢諭吉〉二)
    2. [その他の文献]〔礼記‐曲礼下〕
  3. 個人的な意見。私的な考え。
    1. [初出の実例]「上漸成人奏事由留歟、私議止之、未其心」(出典玉葉和歌集‐安元二年(1176)二月二一日)

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普及版 字通 「私議」の読み・字形・画数・意味

【私議】しぎ

公事について勝手に論じる。〔漢書、杜延年伝〕(このごろ)民頗(すこ)ぶる獄深を言ふ。~今丞相の議するも、獄事なり。~らくは衆心に合はず、群下(けんくわ)し、庶人私議し、言四布せん。

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