精選版 日本国語大辞典「秋波」の解説
しゅう‐は シウ‥【秋波】
〘名〙
② 美人の涼しげな美しい目もと。また、女性のこびを表わす色っぽい目つき。いろめ。ながしめ。
※玩鴎先生詠物雑体百首(1794)祇園祭優行「秋波斜寄稠人裏、流眄多情在二誰辺一」
※あめりか物語(1908)〈永井荷風〉岡の上「秋波(シウハ)の光と微笑の影に酔ひ」
③ 寒くなりかける頃の秋の波を、額の皺など物事の衰えるきざしにたとえていう。
※江戸繁昌記(1832‐36)三「年始て四十、脂粉春を粧も、額、秋波を生ず」
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