移動盲腸(読み)いどうもうちょう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「移動盲腸」の意味・わかりやすい解説

移動盲腸
いどうもうちょう

盲腸腸間膜は短く、後腹膜固定されて可動性が乏しい。一般には上方6センチメートル、内方2センチメートル以下だといわれる。これ以上の可動性を示すものを移動盲腸とよぶ。多くは腸間膜が長いために起こり、高齢者や内臓下垂症のある人に多い。大部分は無症状であるが、便秘、右下腹部(回盲部)の不快感鈍痛などを示すことがあり、まれには発作的な激痛を訴える。軽症には食事療法、運動療法、緩下剤投与を、症状が重く難治性の場合には外科手術により盲腸の縫合固定術や切除術が行われる。

[安富正幸]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「移動盲腸」の意味・わかりやすい解説

移動盲腸
いどうもうちょう
cecum mobile

盲腸および上行結腸一部の固定が不十分なため,盲腸が生理的な移動の限界を越えて動き,便秘とか便通不整,右下腹部の不快感や鈍痛,ときとして強い腹痛を訴える状態をいう。先天性のものと,中年以降,内臓下垂の一部として起るものとがある。治療には便通を整え,適当な運動を行うことであるが,内科的治療が無効なときには手術を行うことがある。

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