稼穡(読み)カショク

精選版 日本国語大辞典 「稼穡」の意味・読み・例文・類語

か‐しょく【稼穡】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「稼」は植える、「穡」は収める意 )
  2. 穀物の植えつけと取り入れ。農業。農事かしょう
    1. [初出の実例]「若有稼穡資成考者、恣聴之」(出典:続日本紀‐養老五年(721)六月乙酉)
    2. [その他の文献]〔書経‐無逸〕
  3. 植えつけた農作物。かしょう。〔史記‐匈奴伝〕

か‐しょう【稼穡】

  1. 〘 名詞 〙 「かしょく(稼穡)」の変化した語。
    1. [初出の実例]「稼穡(カシャウ)は皆万民の命を重くするところ天下の重宝なり」(出典:地蔵菩薩霊験記(16C後)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「稼穡」の読み・字形・画数・意味

【稼穡】かしよく

農事。〔書、無逸〕小人を相(み)るに、厥(そ)の母は稼穡に勞せるに、厥の子は乃ち稼穡の艱を知らず。~曰く、昔の人は聞知する無しと。

字通「稼」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む