穀物海岸(読み)コクモツカイガン(その他表記)Grain Coast

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「穀物海岸」の意味・わかりやすい解説

穀物海岸
こくもつかいがん
Grain Coast

別称コショウ海岸。シエラレオネ南部から,リベリアコートジボアール国境にあるパルマス岬にいたる海岸の帆船交易時代の呼称。 15世紀以来,ヨーロッパ人が,この地の産物で「楽園の穀物」といわれたマラゲータコショウを交易したことにちなむ。ここから東に象牙海岸黄金海岸奴隷海岸が続く。

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世界大百科事典(旧版)内の穀物海岸の言及

【胡椒海岸】より

…いずれにせよ,その後東方への海路が開かれ,アジアの香辛料が大量にヨーロッパにもたらされるようになったため,この地方の〈天国の粒〉の価値はヨーロッパでは薄れてしまった。〈天国の粒〉の英語名〈grains of paradise〉のgrainsが穀物と誤訳された結果,かつての日本の地理書には,この地方は穀物海岸と記されていた。【川田 順造】。…

※「穀物海岸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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