南極大陸のうち,インド洋に面する東経100.5°のホーダーン岬Cape Hordernから142°のアルデン岬Point Aldenにかけての陸地。海岸はほぼ南緯66.5°に沿い,内陸部は標高3000mに達する。1838-42年,アメリカの海軍士官ウィルクスCharles Wilkes(1798-1877)は5隻の船で太平洋と南極の探査を行い,一隊は沿岸近くに接近し,南極は大陸であることを認めた。後年隊長名を地名に冠した。西からノックス・コーストKnox Coast,バッド・コーストBudd Coast,サブリナ・コーストSabrina Coast,バンゼア・コーストBanzare Coast,クラーリー・コーストClarie Coast,アデリー・コーストAdélie Coastと細分命名されている。東経136~142°のテール・アデリーTérre Adélie(アデリー・コースト)をフランスが領土権を主張し,他はオーストラリアが領土権を主張している。沿岸に露岩地域は少なく,1981年現在ケーシーCasey(南緯66.3°,東経110.5°,オーストラリア),デュモン・デュルビルDumont d'Urville(南緯66.6°,東経140°,フランス)の両越冬基地がある。ここから内陸部へかけての調査はあまり多くない。デュモン・デュルビル基地の沖合に南磁極があり,東経101°付近にバンガー・オアシスBunger Oasis(露岩,約600km2)がある。
執筆者:楠 宏
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Wilkes land
東南極楯状地のなかで,東経100°~150°付近の地域。氷床下には,新第三紀以降の昇降運動による海面下1,000mのベースンや海抜2,500mを超える山地が伏在。沿岸露岩地帯には1,700~1,500Maおよび1,400~1,100Ma変動帯に属する深成・変成岩類が存在。原岩にMn・Baに富む堆積物や縞状鉄鉱層を含むことが,オーストラリア・インドなどの原生代中期の変動帯と共通。変成度は角閃岩相~グラニュライト相。堆積岩源片麻岩中の砕屑性ジルコンの放射年代は3,000Ma。
執筆者:鈴木 盛久
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南極大陸中の大きな陸地で、東経100~142度に及ぶ。1838~42年に、アメリカのチャールズ・ウィルクスは南太平洋から南極の探検を行い、南極が大陸であることを証明した。命名は彼の名にちなむ。海岸はほぼ南緯66.5度に沿っている。西のバンガー・オアシスにポーランドの夏基地、東経110度にオーストラリアのケーシー基地、東経140度にフランスの基地がある。
[楠 宏]
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