積塔会(読み)シャクトウエ

デジタル大辞泉 「積塔会」の意味・読み・例文・類語

しゃくとう‐え〔シヤクタフヱ〕【積塔会】

陰暦2月16日に、検校けんぎょう勾当こうとう座頭などの盲人が、京都高倉綾小路の清聚庵せいじゅあんに集まり、盲人の守り神である雨夜尊あまよのみことを祭って酒宴を催し、平曲を語った法会。当日、勾当三人が四条河原に出て、石を積み重ねて雨夜尊を供養したところからの名。 春》

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精選版 日本国語大辞典 「積塔会」の意味・読み・例文・類語

しゃくとう‐えシャクタフヱ【積塔会・石塔会】

  1. 〘 名詞 〙 陰暦二月一六日、京都高倉仏光寺の清聚庵に検校、勾当、座頭などが集まり、盲人の守り神である雨夜尊(あまよのみこと)をまつり、平曲を語りあった法会。雨夜尊の薨去後、諸国の盲人が御所跡に集まり石を積んで弔った遺風として、勾当三人が四条河原に出て、石を積んで塔を造ったのでこのように称せられる。積塔。《 季語・春 》 〔日次紀事(1685)二月一六日〕

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