穴沢天神社(読み)あなざわてんじんしや

日本歴史地名大系 「穴沢天神社」の解説

穴沢天神社
あなざわてんじんしや

[現在地名]稲城市矢野口

矢野口やのくちの東部、三沢みさわ川南岸にある。主祭神少彦名命・菅原道真。旧郷社。「延喜式」神名帳記載の多磨たま郡「穴沢アナサハ神社」は当社に比定される。神名帳では小社。「風土記稿」に社名の由来について、社前坂下の清水がその向いの山の崖にある穴の前を流れていたことによると説明している。当社の創建に関し同書は、この地に住む農夫の子が狂気をおこし、一社を建て天満天神を祀れば一〇〇日の間に験ありと口走ったことにより正治元年(一一九九)創建されたとの伝承を記しているが、元来の祭神は在地の神霊である穴沢天神(少彦名命)であり、天神の名により後代に至り菅原道真が祀られることになったのであろう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「穴沢天神社」の解説

穴沢天神社

東京都稲城市にある神社。旧郷社。祭神は少彦名命(すくなびこなのみこと)、菅原道真公、大己貴命(おおなむちのみこと)。延喜式記載の多磨郡「穴沢神社」に比定される。

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