空門(読み)クウモン

精選版 日本国語大辞典 「空門」の意味・読み・例文・類語

くう‐もん【空門】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 仏語。一切を空と説く大乗仏教の法門。転じて、仏教の総称。
    1. [初出の実例]「空門何必師羅漢。証地終知至法雲」(出典扶桑集(995‐999頃)七・重次群字〈源英明〉)
    2. [その他の文献]〔大智度論‐一八〕
  3. 仏語。有、空に関する四句分別の論法による、その一つ。有と執する迷情を破して、空を説くもの。⇔有門(うもん)
    1. [初出の実例]「或は有門或は空門(クウモン)、定まれる准(ゆい)なくして各一門を立て給へり」(出典:米沢本沙石集(1283)四)
  4. 仏語。三解脱門の一つ。一切は空と悟ること。〔釈氏要覧‐上〕
  5. 人影のない門。
    1. [初出の実例]「雲意若知吾素意。空門可許卜幽栖」(出典:本朝無題詩(1162‐64頃)一〇・冬日雲林院即事〈藤原周光〉)
    2. [その他の文献]〔張祐‐題恵山寺〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む