突通す(読み)ツキトオス

デジタル大辞泉 「突通す」の意味・読み・例文・類語

つき‐とお・す〔‐とほす〕【突(き)通す】

[動サ五(四)]
突いて裏まで通す。つらぬく。「千枚通しで束ねた紙を―・す」
意見・主義などを最後まで主張する。押し通す。「あくまで信念を―・す」
[類語]突き刺す突き抜く刺し通す貫く貫通刺し貫くぶち抜く通す縦貫

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「突通す」の意味・読み・例文・類語

つき‐とお・す‥とほす【突通・吐通】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. ( 突通 ) 突いて裏まで通す。つきぬく。つらぬく。
    1. [初出の実例]「からふえをつきとをして、土につき付けたりける疵す」(出典:米沢本沙石集(1283)二)
    2. (むね)の下をつきさくに、紅の血を淋(そそ)き、つと突(ツキ)とをせば、あっと云声幽(かすか)に聞へて、薄衣の下に臥給ふ」(出典太平記(14C後)二一)
  3. ( 吐通 ) 最後まで言い張る。
    1. [初出の実例]「あくまで偽(うそ)を吐(ツ)きとほして」(出典:当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉七)

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