精選版 日本国語大辞典 「立坂神社」の意味・読み・例文・類語 たちさか‐じんじゃ【立坂神社】 三重県桑名市新矢田にある神社。旧県社。祭神は大日孁貴命(おおひるめむちのみこと)、建御雷神(たけみかずちのかみ)ほか。延喜式内社。江戸時代、歴代の桑名藩主が厚く信仰した。矢田八幡。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
日本歴史地名大系 「立坂神社」の解説 立坂神社たちさかじんじや 三重県:桑名市矢田村立坂神社[現在地名]桑名市新矢田二丁目八幡瀬古(はちまんせこ)の北の突当りにある。祭神は大日貴。旧県社。相殿に矢田八幡社を祀る。例祭日は一〇月一八日・一九日。由来については諸説あり、不詳な点が多いが、「久波奈名所図会」「桑府名勝志」によれば、古くから大日(おおひるめ)社があって、この付近の地主神であった。そこへ慶長年中(一五九六―一六一五)に桑名藩主の本多忠勝が西の丘陵地にあった八幡社を移した。次の藩主忠政が同一九年一〇月に大坂冬の陣に出陣するに際して必勝をこの八幡社に祈願し、翌元和元年(一六一五)に凱旋、上畑三反を寄進して社殿の建立を行った。その後、元禄一七年(一七〇四)に桑名藩主松平(久松)定重により社殿が再建され、歴代藩主の崇敬を受けた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報