デジタル大辞泉 「単軸結晶」の意味・読み・例文・類語 たんじく‐けっしょう〔タンヂクケツシヤウ〕【単軸結晶】 光軸が1本だけの結晶。正方晶系・六方晶系・三方晶系の結晶がこれに属する。一軸結晶。一軸性結晶。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「単軸結晶」の意味・わかりやすい解説 単軸結晶たんじくけっしょうuniaxial crystal 1本の光軸をもつ結晶で,一軸結晶ともいう。六方晶系,正方晶系,三方晶系の結晶がこれに属し,c 軸 (主軸という) が光軸である。同じ波長の同じ方向に進行する光でも,光の振動方向が主軸と垂直であるか垂直でないかによって屈折率が異なり,複屈折を示す。この異方性は誘電率,磁化率,電気伝導率,熱伝導率,熱膨張率などの物質定数においても同様で,主軸方向の定数 α∥ と主軸に垂直方向の定数 α⊥ で表わされ,主軸とθの角度の方向では α∥ cos 2θ+α⊥ sin 2θ で表わされる。これらの物質定数は2階の対称テンソルであるが,高階テンソルとなる圧電気,弾性などでは異方性は複雑である。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by