竜厳寺(読み)りゆうごんじ

日本歴史地名大系 「竜厳寺」の解説

竜厳寺
りゆうごんじ

[現在地名]酒田市中央東町

酒田山法泉ほうせん院と号し、真言宗智山派、本尊大日如来。創始は不明で、宥遍中興開山とする。二世道宣は明応七年(一四九八)(「錯薪編」飽海郡誌)。明暦二年(一六五六)の酒田町絵図(大泉叢誌)ではてら町の北、妙法みようほう寺北側に法泉院とみえ、西五四間・裏四八間。真言宗寺院が集会して経論を談義したため酒田山談義所とも称された。宝永三年(一七〇六)京都智積ちしやく院小池坊より庄内随一の常法談林と定められた(寺蔵文書)。古来雨乞の祈祷感応ありと伝えられる。宝暦元年(一七五一)酒田大火焼失、天明四年(一七八四)本間光丘が大施主となり再建。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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