日本歴史地名大系 「竜口村」の解説
竜口村
りゆうぐちむら
竜口村
たつのくちむら
[現在地名]高森町竜口
現高森町の北、天竜川沿いに位置する。
元亀三年(一五七二)頃のものと推定される市田之郷伝馬之衆書上(関川文書)に、「たつのくち」として四人の名前が記されており、これが文献上の初見である。村高は正保四年(一六四七)・元禄一五年(一七〇二)・天保五年(一八三四)ともに四一〇石余(信濃国絵図高辻・信濃国郷帳)で変わらなかった。延宝九年(一六八一)より、当村のうち下竜口・
村は古くから天竜川の洪水に苦しめられ、天保五年から同九年までかかって完成した石積普請には、人足延べ五万人以上を要したという。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報