日本歴史地名大系 「竜王村」の解説 竜王村りゆうおうむら 山梨県:中巨摩郡竜王町竜王村[現在地名]竜王町竜王釜無川の左岸に位置する。もとは北方の赤坂(あかさか)に集落があったが、武田信玄により釜無川の水防のため現在の場所へ移転させられたという。「一蓮寺過去帳」によると、竜王の為一房の供養が永禄九年(一五六六)と推定される丙寅五月二二日に行われている。同八年四月晦日の武田家朱印状写(竜王村史)にみえる越石(こしいし)郷は当地の字こし石(いし)が遺称地と思われ、竜王河原(りゆうおうかわら)宿に他所から移住した五〇軒の住人のうち五人が「越石之郷」から移ったものである。これにより越石郷は役を勤める家がなくなったという(竜王村史)。慶長六年(一六〇一)と推定される徳川家奉行連署証文写(竜王村史)によれば、竜王河原宿の二三軒の屋敷の地子四七石余が免除されている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by